北京五輪

初めて商業化に成功したロス五輪と並んでオリンピックの転換点になりそう。
ここで言われているように、産業化した巨大スポーツイベントは、社会の風潮からかけ離れつつある。ポストモダンへの適応にシフトする、もしくは先進国と途上国のオリンピックが分裂するきっかけとなる最初の大失敗として記憶に刻まれるのでは無かろうか。

開会式の少女「口パク」、五輪委「間違ったことはしていない」 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
私はこの話は、いかにもオリンピック的、IOC的で大好きなネタなのだけど、一般にとってどうだろうか。こうしたマスメディア的傲慢を排除し、何とかまだ聖性を維持していこうと考えるだろうか。それとももうオリンピックに期待するのをやめ、スポーツをもっと泥臭いものとして捉え直すだろうか。あるいは単に忘れるのだろうか。

「今回は中国開催だから」と思っている人は非常に多いと思うが、じきに、中国だけの問題ではないことが共通認識になると思う。中国は単に愚かで過激だっただけで、問題の本質はオリンピックにある。